ふと気づいたんです。
多感な高校生時代に非着衣ヌードを平然と描くという世界に触れますね。
びっくりするけどそういうものという空気にじき慣れます。
大学入ると今度は骨学やら解剖学を実地でも学びます。
ここで、体を客観的に理論的に見る目ができます。
そして専門は自分の見た物感じたものをいかに表現するかです。
技術的に届かないとしても、いかようにも見せる事ができるものなのだと身にしみます。
そして子供を産みました。
その子も思春期に足がかかって性関係に興味津々
女親の私に聞いてきます。内容がどんどん実践的になります、あーあ。
みもふたもない、食えない人間である私の回答と
ムンムンな作られた世界とのギャップに素朴な疑問を持つだろうと、その仕組みも話します。
ファンタジーだよ!と。脚色だよ、フィクションです!
そこは男の子がロマンチストである事を
ちょっと考えてやるべきだったかも、と反省していますが
でも正しい知識を教えられなすぎの友達に流されるよりは
全うだと思ってます。
それでね、昔は『エスパー魔美』の家はおかしいと思ってたなって
思い出したんですが、今やウチがそれに近いじゃんと気づいておかしくて。
息子をモデルにしてクロッキーしたりはしてないけど非着衣の資料がそこらに転がってる。
パパの気持ちもわかる。
絵描きの親はやはり子供の体の美しさは感じるものなんです。
ウーーン、いや、やっぱ魔美のパパはちょっとおかしいか?
きっと魔美家のリビングでテレビからラブシーンが流れてきてもウチみたいな感じだと思う。
「海外ドラマってこういうシーン結構入れてくるよね?」
「これは視聴者へのサービスであるよ。」
とか言いながら見てる。
裸を隠して生きてる社会なんだから開けっぴろげにすべきじゃないけど、
知識は持たせたいし生きる事死ぬ事からも目を背けさせるべきじゃないと
鳥たちの死からちょっと立ち直り最近思うようになり
生き物をまた飼おうと思う。
そこに生き物を食べながら慈しむというおおきな矛盾が横たわろうとも、
受け入れる事を知っていれば弱みもできるし、それが強さにもなると思う。
うっかりするとすぐに人間って動物である事を忘れたがるよね。。